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中世都市研究会編『港津と権力 』 [会員動向(著作など)]

山川出版社、2019年8月刊
A5判、480ページ、ISBN978-4-634-16006-4
中世都市研究会(代表 五味文彦・玉井哲雄・小野正敏)の福岡大会(2017年)、徳島大会(2018年)の発表を元にした論集。中世の「東アジア海域の港市」博多と紀伊水道内海世界を多様な側面から考察するものです。徳島大会については、本会会員が報告や討論にかかわりました。版元サイトには目次が掲載されておりませんので、こちらで紹介します。
なお、中世都市研究会は本書の刊行をもって「完結」となるそうです。これまでの経緯については、巻末に掲載の五味文彦「中世都市研究会を振り返って」で述べられています。

■第1部 福岡大会
□報告
中尾祐太「博多の最新発掘調査状況」
伊東幸司「アジアのなかの都市博多」
大庭康時「貿易陶磁器と国内流通」
水野哲雄「中世都市博多の軍事的性格について」
大塚紀宜「元寇防塁関係遺構と博多の発展」
佐伯弘次「博多の支配と都市住民」
比佐陽一郎「技術導入の窓口、博多」
□比較検討報告
瀬戸哲也「考古学からみた那覇港の形成と景観」
山本隆一朗「中世における港湾都市高瀬」
田上勇一郎「中世港湾高瀬周辺の考古学的様相―松本秀蔵氏菊池川採集遺物を中心に―」

■第2部 徳島大会
□報告
石井伸夫「紀伊水道内海世界における港津と権力―阿波からの視点―」
重見高博「周辺の港津からみた守護町勝瑞」
島田豊彰「考古資料からみた中世阿波の流通」
長谷川賢二「阿波と紀伊の文化的交流―熊野信仰にかかわる往来と移住伝承―」
西本沙織「石造物流通からみた紀伊水道内海世界―阿波の事例から―」
北野隆亮「備前焼流通からみた紀伊水道内海世界」
山上雅弘「淡路の港津と政治拠点」
吉成承三「『長宗我部地検帳』にみえる浦・郷―土佐久礼・上ノ加江地域の一様相―」
池澤俊幸「四国南岸にみる河内・播磨・紀伊産の土器と水運」
根津寿夫「初期城下町徳島と渭津」
新谷和之「紀伊の港津と権力」
綿貫友子「紀伊水道内海世界の物流と交流」
□事例報告
阿波九城研究会「阿波九城の成立・展開・終焉と近世徳島城下町の完成」
森脇崇文「コメント 阿波における政治権力と港津の関係」
仁木宏「コメント 中世・近世の都市史・流通史の視点から」
□徳島大会全体討論「紀伊水道内海世界の港津と権力」

https://www.yamakawa.co.jp/product/16006
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